アウェイでも最高のパフォーマンスを発揮する!そのためにFC岐阜の選手がやるべきマインドセットとは!?
2016年最終節、FC岐阜は4-2で勝利してJ2残留を決めました。
「あのFC岐阜が4得点もあげるなんて奇跡だ!」という声を何度も耳にしましたが、機能脳科学の観点。コーチングの観点から見ると奇跡でもなんでもありません。
彼らは本来のパフォーマンスを発揮できただけです。
ただしそれにはいろいろと条件があります。
※この記事は森昇×コーチング~マインドコーチからみた100m9秒台出して世界と戦うコツ~より転載・加筆修正をしてものです。
スポーツの世界ではホームの方がアウェイよりもいい結果を出すことが出来ると言われています。
いい例がサッカーですね。
リーグ戦はホーム&アウェイ形式で行われますが、
これもホームの方がアウェイ(敵地)よりも力が発揮できるから公平を期すために相手のホームだけではなくて自分所のホームでも戦うことになっています(まぁ、あとは商業的な理由もありますが)
ここでいいたいのは、ホームの方がアウェイよりも力を発揮できるということです。
ですがぼくたちは「気合い」や「根性」でなんとかしろと言われたりします。
だけどそう上手くはいかなくてアウェイの試合では本来持っているはずの力を十分にはっきできなくて負けてしまうケースも少なくありません。
なので今回はホームの方がアウェイよりも有利になることを脳の仕組みより(つまりはコーチングの観点より)説明します。
【ホームで力を発揮できる理由】
そもそもなんでホームだと自分の持っている力を発揮できるかというと、ホームはぼくたちにとって慣れた場所であり居心地のいい空間だからです。
居心地がいいので自然とリラックスできるのでパフォーマンスも発揮しやすくなるというわけです。
この居心地のいい空間の事を『コンフォートゾーン』と言います。
スポーツ選手だとホームグラウンドであり、一般人だと家とかくつろげる場所のことです。
コンフォートゾーンの中にいる時は選手は自分の持っている能力を最大限発揮できるし、クリエイティブな戦法を思いついたりします。
【アウェイで力を発揮できない理由】
アウェイで力を発揮できない理由は
あなたの中で、アウェイがコンフォートゾーンじゃないからです。
コンフォートゾーンから外れると不安や緊張が襲ってきたり、心拍数が上がりリラックスしにくくなります。
その結果いつものプレーがなりを潜め、本来もっている力を十分に発揮できなくなるので苦戦を強いられることになります。
他の例でいえば、多くの人にとっては1000人くらい前でスピーチをすることでしょうか?
イメージしただけで不安や緊張感に襲われますよね?その感覚がコンフォートゾーンから外れている感覚です。
あなたがついつい緊張してしまう時は、どんな場面でしょうか?
思い出しただけで緊張したり、心臓がドキドキしたり、不安になったりしたと思いますが
それがあなたにとってコンフォートゾーンからずれている感覚です。
その状態でリラックスしている時みたいにパフォーマンスを発揮しようと思っても難しいはずです。
ということは、スポーツの世界では
「試合をする場所をいかにコンフォートゾーンにするのか」というのはかなり重要度が高いというわけです。
コーチング的に言えば「コンフォートゾーンを移行させる」「コンフォートゾーンを高める」って言ったりします。
【コンフォートゾーンを変える2つの方法】
ここからはコンフォートゾーンをかえる2つの方法についてです。
人生の成功を手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか?
その答えは簡単です。
いまあなたが当たり前のように浸っている、退屈で変化に乏しく、心の休まる暇のないほど騒々しい「現状」から抜け出すことが、一番の早道なのです。(p.20
「すべての意味のある永続的変化は、内から始まり外に広がる」(p132
コーチングの元祖であるルー・タイスの書籍に書いてあることですが、
まず前提として、自分自分自身の内面が分からない限りは現実を変えることが出来ません。
そして内面を創っているのは、言葉です。
自分がどんな言葉を発して、どんな言葉を受け入れ入れてきたかによってマインドが作られ、行動が決まります。
つまり、いくらいい道具やトレーニング方法で外側から変えたとしても、
自分自身の内面(マインド)が変わらない限りは何をやっても無駄になるということです。
<1、セルフトークを変える>
まずはセルフトークを変える事から始めます。
セルフトークとは、自分自身がつぶやいている言葉のことです。
口に出す言葉もだし、自分の心の中でつぶやいている言葉もセルフトークに入ります。
そして僕たちの考えていることは(信念っていったりもしますし、コーチング用語ではブリーフシステムと言います)、自分がどんな言葉を受け入れているのかで決まってしまいます。
「お金がない」だったらお金がない自分を受け入れることになるし
「時間がない」だったら時間がない自分を受け入れることになるし
「才能がない」だったら才能がない自分を受け入れることになる
ということです。
口ぐせ通りの人生になってませんか?
話を戻して、アウェイで自分の能力を発揮できない人のセルフトークをよく観察してみると
「ホーム以外ではなかなか力を発揮できない」というような「アウェイで力を発揮できない自分」を受け入れるセルフトークをしています。
なのでまずはセルフトークから変えることが重要です。
これには今までの習慣もあるので根気が必要です。最低でも1~2か月は根気よく変えていってください。
どう変えればいいかというと、「アウェイじゃ力を発揮出ないんだよなぁ」等ふさわしくないセルフトークが上がってきたら、「自分らしくなかったから次から気を付けよう」と言ったりして自分でネガティブなセルフトークを認めないようにします。
自分らしくとは、理想の自分から見て判断します。コーチングで言うとゴール(目標)を達成している自分の事です。
何かしらのゴールを達成しているなら、アウェイだからと言ってパフォーマンスが発揮できずに負けるなんてことはありえないはずです。
だからこそアフェイだと力を発揮できないというセルフトークをした時には修正していく必要があるわけです。
※図は『コンフォートゾーンの作り方 苫米地英人著p65』引用
いきなりポジティブに直さなければいけないと思わなくてもいいです。
なぜならぼくたちはネガティブのセルフトークが自分の中をグルグルと回らなくなれば自然とゴールを達成している自分がしているであろう正しいセルフトークが回るようになるからです。
これが第一段階です。
とにかく徹底的にセルフトークを観察して、ネガティブな物はとめるようにします。
あなたにとって、ネガティブなセルフトークは何でしょうか?
アウェイだと思っている場所はどこでしょうか?
思ったパフォーマンスを発揮したいと思っているシーンはどこでしょうか?
根気が必要な部分ですが、とても需要なことなので焦らず根気よくやりましょう!
<2、セルフ・イメージを変える>
正しいセルフトークが回ってくると
今までの自分のイメージがぶっ壊れて、新しいセルフイメージがどんどん作られるようになります。
セルフイメージとは、「自分がこういう人である」というイメージのことです。
人は、自分のイメージ通りの人間になります。これには例外はありません。
どんなに才能があっても「自分は才能を発揮できない人間だ」という言葉を受け入れてイメージを持っている限りは、素晴らしい才能も宝の持ち腐れになります。
ということは
今は才能がなくても、「自分は素晴らしい選手になることが出来る」というセルフトークを受け入れてセルフイメージを持つことが出来れば
時間はかかるかもしれないけどそれが現実になるということです。(ただし物理法則に反することは無理です)
ちなみに運動音痴の僕が陸上競技で結果を出すことが出来たのも言葉を変え、イメージを変えたからです。
引用:自己紹介
だからこそセルフイメージを変えるためには、まずはセルフトークを変えることが大事です。
逆に言えば、セルフトークさえ変われば、どんなセルフイメージを作ることも可能だということです。
そうしてセルフイメージが変化すると、自然とコンフォートゾーンも変わります。
「アウェイでもホームと同じく力を発揮できる選手である」というセルフトークを受け入れ、
セルフイメージを持つことが出来れば、
自然とアウェイでも力を発揮できる頼もしい選手になることが出来るということです。
【根性や気合いも大事だけど、まずはマインドを変える事!】
セルフトークを変える⇒セルフイメージを変える⇒コンフォートゾーンが変わる
この3ステップがアウェイで強くなるための脳の仕組みです。
確かに気合いが根性、強迫観念を植えつけることでもアウェイに強くなることができると思いますが、
恐怖や怒りなどの負のエネルギーではどこかのタイミングで精神が擦り切れて燃え尽きてしまいます。
ぼくたち自身の身体を動かしているのは脳であり、マインドです。
コンフォートゾーンを変えるステップというのは
自分自身の根底を変える事であり、マインドを変えるステップでもあります。
こっちの方が根本を変える為ストレスも少なくて済みますし、本人が望むのであれば半永久的に変化を続けることが出来ます。
上手くいっていないチームというのは、ギスギスとした重い雰囲気の中で練習をしたり試合をしたりしています。
つまりはチーム自体がコンフォートゾーンになっていないということです。
なのでホームでもアウェイでも関係なくコンフォートゾーンから外れているため、本来の力を発揮できずに悪循環に陥ってしまいます。
なのでチームを1日でも早くコンフォートゾーンにもどすことは最重要事項です。
そしてホームでもアウェイでも最高のパフォーマンスが出来るようにマインドを変えていくことが重要になります。
【サポーターが出来る事】
最後に、サポーターが出来ることについて書きます。
それは、選手を見守ることです。
選手に対してブーイングを浴びせる事ではありません。
失敗したこと、上手くいかなかったことを一番理解できているのは選手自身です。
それを追い打ちをかけるように罵声をあびせるのは、選手自身を追い込むことになりかねないのでやめてください。
ブーイングで強くなるのは一時的です。
怒りや危機感、反骨心で一時的に強くなるかもしれませんが、負のエネルギーというのは心身を激しく消耗させるのでリスクが高すぎます。
大事なのは、サポートすることです。
つまり、「オレたちは、チームの味方だ」という思いをチームに向けてあげることです。
そのために必要なのは、「チーム、選手を信じてあげる事」です。
「アイツなら大丈夫。今は上手くいっていないけど絶対這い上がってこれる」と信じてあげることです。
ぼく自身も経験していますが選手にとって、周りから信じてもらえる、支えてもらえるというのは、どんなものよりも心を癒し、次へのやる気を起こさせます。
ブーイングや批判をしてわざわざ選手を追い込み、ホームをアウェイにする必要はありません。
サポーターという名の通り、選手たちを信じ、支えてあげることがチームにとって大事なことになります。
以上、アウェイでも最高のパフォーマンスを発揮する!そのためにFC岐阜の選手がやるべきマインドセットとは!?…でした!
追伸:あなたも6ヶ月のコーチングセッションを受けて、極限の緊張でも最高のパフォーマンスを発揮できるようになりたくありませんか?
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