陸上競技 短距離 100m メンタル 走り方を変えるには「臨場感」を上手く使うべし!/脳の仕組みを利用して速く走る!
走り方を追求していくうえで重要になるのが、「臨場感」です。
いかに理想の走りに臨場感を持つことが出来るのか
ということが出来てるかどうかで、自分自身の身体を動かしていくポイントや、身体そのものが変化します。
小説を読んで波乱万丈なストーリーに感激したり
ジョーズを観て「目の前にジョーズがいる!!」という錯覚が起きることは多々あります。
最近でいうと、VRも臨場感ある映像を体験できますね!
小説も映画もVRも現実世界ではない出来事ですが
まさに「今この瞬間の出来事」として体感することができます。
それこそまさにあなたの臨場感が上がっているからなんです。
【あなたの身体が柔らかくなる!】
これをさらに分かりやすく体感できる方法があります。
たとえば2回前屈をするとします。
1回目は、今まで通り何も考えずに普通に前屈をしてください。
手はどの程度地面を触ることが出来てますか?
手のひらまで触れている人もいるかもしれないし
ぼくみたいにそもそも地面に届かない人もいるかもしれません(笑)
じゃあ2回目の前屈をやってほしいんですけど、
ここで1つ臨場感で身体が変わる感じを体感してほしいと思います。
次は、身体が、骨も筋肉もないぐにゃぐにゃのゴムであることをイメージしてください。
その状態で前屈をします。そうするとどうなるでしょうか?
恐らくほとんどの人は1回目よりも地面に手や指が着いて、身体も曲げることが出来ているはずです。
びっくりしたでしょ?笑
【脳の仕組みを上手く使って走りに活かす】
なんで鮮明にイメージしただけで身体が柔らかくなったのかというと
ぼくたちの脳は、臨場感を持っている方をリアルだと感じるような仕組みを持っているからです。
ちなみに現代認知科学では、
「リアル」とは「今、自分が臨場感を感じている世界」
という定義がなされています。
だからこそ小説や映画を見て臨場感を感じているから
そっちの方がリアルの世界だと脳が認識をすることになるし
前屈で骨も筋肉もないグニャグニャのゴムというイメージの臨場感を感じることができているからこそ身体も変化したというわけです。
つまり僕たちは
臨場感が高い脳内の仮想的世界のことを「現実」と認識することが出来る
ということす。
臨場感が高いとは、すなわち小説や映画でいえばドキドキの度合いなどが高く、感動が大きいということだし
前屈でいえばグニャグニャのゴム人間である自分が身体を動かしている感覚をイメージ出来ているということです。
感情移入と没入の度合いが大きければ大きいほど、臨場感が高い
ともいえます。
少し専門的な用語になりますが
臨場感が高いほど、ホメオスタシス(元に戻そうをする力)のフォードバックが強くなって
コンフォートゾーン(自分が快適だと思う状態)の移行も
スコトーマ(見えない心理的盲点)の外れ方も大きくなります。
こういった脳の仕組みを上手に使うことで、あなたの走りは想像が出来ないくらい変化するということです。
なので走り方を変えるためには
前提として新しい走り方で走っている自分のイメージに対して、臨場感を高く持つことが重要になります。
【怪我をしやすい人の走るイメージ】
ちなみによく怪我をしやすい人に多いイメージは
地面をゴリゴリと筋肉で力強く推して推進力を得る
という走りかたです。
確かに地面からの力をえることをしない限りはそもそも走ることは出来ませんし、力が大きければ大きいほど推進力も大きくなりますが
最大疾走の接地脚には200Kg以上の力が一瞬にかかります。
一瞬に200Kgの力が脚にかかった状態で
無理矢理地面を押そう(筋肉だけをつかって強引に推進力を得よう)としても
よっぽど筋肉の繊維が強くない限りは間違いなく怪我をします。
ちなみにぼくがよかったなあと思うのは
丸いボールが坂道を気持ちよさそうにゴロゴロと転がっていく感じ
です。
坂道を転がっていく感じはまさに力を使わず
筋腱を上手に使ってバランスを取りながら脚だけではなく全身で走っていく感覚に似ていますし
気持ちよさそうという部分もリラックスできるようになる感じがしました。
走る上で重要なのは筋力もたしかに大事ですが
全身の動きがかみ合い、さらには腱による伸張反射が使えるようになることです。
そのためには筋肉だけに頼らず
負荷の少ないイメージに臨場感を持たせたうえで走りを模索してきましょう!
※スポーツとコーチング関連の記事はこちらを参考にしてみてください。
以上、陸上競技 短距離 100m メンタル 走り方を変えるには「臨場感」を上手く使うべし!/脳の仕組みを利用して速く走る!...でした!
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